【思考法】「成功」でなく「失敗」を集める!「完璧主義」を手放して最善の道をつくる!

【思考法】「成功」でなく「失敗」を集める!「完璧主義」を手放して最善の道をつくる!

こんにちは、なるけんです。

 

最近、1人の後輩が悩んでいます。

副業の業務で関わることが多いメンバーですが、すっごく真面目な子なんです。
お願いしたらどんなことであっても一生懸命。
責任感があって、任されたことの手を抜くことはありません。

ただ、任されたことをこなす事がメインになっていて、今後を見据えると「自分は今何をするべきなのか」が分からない。
…もう、昔の僕を見ているようで仕方がないんですよね。

 

僕も彼も根っからの『完璧主義』です。
やるべき事は納得いくまでとことんやるから、質は高くても時間はかかる。
「失敗」をしたくないから最初にいっぱい情報を集めるんだけど、「インプットしている」という言い訳の元に立ち止まってしまう。

任された仕事はもちろんなんだけど、自分の将来のこととなるとさらに慎重になる。
大怪我するような道を進みたくないから、いろんな情報に振り回されて結局迷子になる。

僕もそんな状態でしたから。
でも、最近はそんな状態になることもめっきり減りました。

 

「彼と話す機会がもてた時に何を話せるかな?」と考えてみたのですが、やっぱり僕が「完璧主義」に陥りにくくなった捉え方を話すのが一番かなーって思ったんです。
だから、今日は「完璧主義を手放す」ってテーマでお話ししていこうと思います。

▼に当てはまる人はぜひ参考にしてみてください。

  • 自分が「完璧主義」だという自覚がある人。
  • 自分のことになるとフットワークが一気に重くなる人。
  • 「A型を擬人化したのか?」と思うくらい真面目人間な人。

 

完璧主義な人の共通点。

僕の知る限り「完璧主義」な人は真面目な人物ばかり。
責任感があって、そもそも成果物の質も高い。
「怠けようかな…」とか「サボろうかな…」とかおそらく考えても来なかったような人ばかりじゃないかなと思うんですよね。

一生懸命だからこそ融通もきかなくて、ストレスだって溜まりやすい。
僕のように人間関係がうまくいかなかった人もいるかもしれません。

「完璧主義」はプラスに働くのであれば武器になります。
お願いするときもある程度クオリティの質も確約されるわけですし、信頼感も高まっていきます。
…でも、きっとプラスに働かせられない人の方が多いと思うんです…。

「完璧主義」がマイナスに働くことで起きる弊害も書き出してみることにしました。

 

完璧を目指すことで起きる5つの弊害。

① 完成までのスピードが遅い。

一番の弊害は完成までの「スピードの遅さ」でしょう。

完璧主義な人は、十中八九「凝り性」です。
周りから見ると大したことない部分であっても、時間を使って細やかに修正していきます。

【完璧の追求=完成しない】ということを知っておく必要があります。
どんなに質が高まっていっても、世の中に出さなければ存在しないのと同じなんですから。

 

② 柔軟性がなくなる。

完璧主義の人は、ある程度自分の中に「正解」をもっています。
その正解を辿っていく事が唯一の道であると思っています。

なので、周りの意見に耳を貸す事がどんどん難しくなっていきます。

「クオリティをあげることに拘ってくれているけど、60%の完成度でいいから早く仕上げて欲しい。」
「今、その一部分を作り込むより、まずは大枠を作った方がいいんじゃないか?」
「すごく綺麗に作ってくれてるんだけど、本当はこういったシンプルな仕上がりにして欲しいんだよね。」

そういった
オーダーやアドバイスを素直に受け取れなくなるのは致命的です。
職人肌に磨きがかかり、柔軟性が剥がれ落ちていきます。

 

③ 視野が狭まる。

完璧主義の人の視野は狭いです。
全体を俯瞰してみたり、将来的に必要なことを予測してみたりする力が弱いです。

そして、視野が狭まっていることに本人は気づいていません。
完璧にするために細部に目を向ける。
そこに全力で意識を集中していますからね。

目の前しか見えていない状態では、行き当たりばったりな選択しかできなくなります。

 

④ 成功か失敗かが分からない。

ずっと修正を繰り返しているということは、ずっと「完成」しないということです。
なので、自分の成果物が「成功」したのか「失敗」したのかが分かりません。

ビジネスの世界ではPDCAサイクルというものがあります。
Pが「PLAN(計画)」、Dが「DO(実行)」、Cが「CHECK(評価)」、Aが「ACTION(改善)」の頭文字を取っています。
計画して実行した上での結果を見て、評価し、改善していくことでビジネスを加速させていく考え方です。

ずっと完成しないというのは「DO」ができないということ。
実行されていないので評価も改善もできず、ビジネスを停滞させてしまう原因になります。

 

⑤ 新しいことに取り組めない。

取り組んでいるものが完成しないとなると、ずっとその作業に取り組み続けることになります。
この間は新しいことに取り組む事ができなくなります。

ビジネスを加速させるアイデアが手に入るかもしれない。
自分の役職が上がる仕事を任せてもらえるかもしれない。
今後の人生を左右する出会いがあるかもしれない。

「完璧に仕上げる」という呪いにかかっていると、そんなチャンスがあったとしても掴むことができません。

 

僕が完璧主義を抜け出した3つの捉え方。

どっぷりと「完璧主義」に浸かっていたワシですが、最近は上記のような状態になることはめっきり減りました。
それは、これから紹介する3つの捉え方ができるようになったからです。

『完璧主義をやめろ!』
って言われることもこれまでありました。

その度に
『じゃあ、やり方を教えてよ!教えられないなら無責任じゃない?』って思ってました。

“なるけん”

まー、当時は真面目だったから、口答えなんてできずに心の中で言ってただけやけど。

同じように思う人には役立つかもしれません。

 

① 後から直せば良い。

僕が完璧主義だった頃、成果物を「一発で」完璧にしようとしていました。
まず、この考え方から変えてみました。

「一発で」ではなく「徐々に」完璧にしていくことにしました。

このブログもそうです。
本当はデザインとかももっと作り込みたかった。
けど、いくら綺麗なサイトが出来上がったとしても記事が1記事もないなら果たしてブログと言えるのだろうか。
だから、「徐々に手直ししていこう」って思って40〜60点くらいになったら発車してしまいます。

一旦、世の中に出してみる。
その上で反応をみながら徐々に修正していく。
そうやってちょっとずつ完璧にしていけばいいんです。

 

② 完璧でなくても受け入れられる準備。

とはいえ、任された仕事を40〜60点でリリースするって完璧主義には結構勇気がいることです。
「高いクオリティで仕上げてくれる」と信じて任せてくれたのに《中途半端な状態》で手渡すわけですからね。

だからこそ、完璧じゃない状態でも受け入れてもらえるような環境を作っておく必要があります。

言い方を変えると【根回し】をするということ。
100点じゃなくて40〜60点で仕上げるのであればそこそこ短時間で準備ができるはず。
なので、提出する相手に時間をもらって

「ざっくりと進捗を報告しても構いませんか?」とか
「完成度は半分くらいなのですが、仕上げの方向性が間違っていないか確認していただけませんか?」とか
「僕の中では今4割くらいの完成度なのですが、どのくらいまで作り込んだらいいでしょうか?」みたいに
【中間報告】として使うことだってできます。

そのような確認ができていれば、作り込んだ後で「まとめる方向性が違うよ〜」とか「こんなに作り込まなくてよかったのに〜」みたいな認識の違いも出てきにくくなりますよね。
受け入れてもらえる心の準備さえしてもらえれば『完璧でないもの』であっても受け入れてもらえます。

 

③ 小さな失敗を早く積み重ねる。

一発で完璧に仕上げようとしていた頃はとにかく「成功」のみを追い求めていました。
でも、今は「失敗」を早く集めようとしています。

そして、集める「失敗」は周りに迷惑がかからないように「小さく」するように意識しています。

上記の【中間報告】もそう。
早い段階で確認しておけば「方向性が違っていた」「作り込みの量は必要なかった」といった小さな失敗がいくつも見つかります。
早ければ早いほど周りにも迷惑がかからず、自分の手直し量も少ないので早く仕上げられます。

逆に考えると、遅くなればなるほど致命的になっていきます。
だからこそ、スピードが大事なのです。

自分を成長させ、より完璧に近い成果物を提出したいのであれば、
「小さな失敗」を「短期間」で「高速で集める」というのが僕の最善解です。

 

人生においても、失敗を積み重ねるのが近道。

僕は、新しいゲームを買った時はとにかく「取扱説明書」を読み込む子供でした。
とにかく必要な操作を全て把握しておきたいって気持ちが強かった。

“なるけん”

枕元に説明書を置いて、英単語帳よりも読み込んでいたあの頃…。

そしてRPGなどのゲームであれば『自力でクリアしていく』のが誰もが通る「楽しみ方」だと思うのですが…。
僕が楽しさを見出していたのは「ダンジョン内のアイテムを拾いきって、全てのイベントを完璧に味わい切ってクリアする」ってことでした。

だからゲームをする時は必須でした……『攻略本』が!!ww

本屋に行った時にまず真っ先に行っていたのは攻略本コーナー。
より分かりやすく、より完璧に、情報を網羅してくれているものを選び抜いて購入するんです。

そうなると枕元の愛読書は「取扱説明書」から「攻略本」へ早変わり!
翌日プレイする時に「どんなルートで進んでいくか」をひたすらイメージして寝てました。

“なるけん”

翌日の授業のことなんて知ったこっちゃない。

自力で解いていく楽しみよりも、ダンジョン内の全ての宝箱を見つけ、いかなる分かりにくいイベントも拾い切って完璧にクリアする事の方が1000倍大事!
そうやってワシは遊んでいたわけです。
攻略本のおかげで最短ルートがわかってますからね、短時間でどんどん成長していけてたわけです。

 

……ただ、人生においては『攻略本』なんてものは存在しません。
正解のルートなんて誰も分からないんです。

人生においては『自力でクリアしていく』という選択肢しかありません。

クリアするためには最初の街を飛び出して行動していくしかありません。
「完璧に安全に進めよう」と思って最初の街の周りでスライムばかり倒していても、クリアできる日なんてやってきません。

人生においても「小さな失敗」を「短期間」で「高速で集める」ってのが結局は近道なのではないでしょうか。
多少怪我をしてしまったとしても、その失敗から学んで、よりよい道を選ぶ事ができるようになります。
その瞬間ごとの「最善の選択」を積み重ねる事でよりよい人生は作られていくのだと僕は思います。

【完璧】を求めるのでなく、【最善】を追求する人生にしてみませんか?

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

またねー。

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