今の職場で働き始めて、一番「やってみてよかった」って思ったことを今日はお話しします。
結論から言ってしまうと、【苦手なことを先に伝えてしまう】ってことです。
自分で言うのもあれですが、なるけんは結構有能な学生でした。
ぼちぼち勉強もできて、ぼちぼち運動もできてました。
高校も地元ではぼちぼち有名な進学校でした。
でも社会に出てきて痛感するわけですよ…
自分のポンコツっぷりに。。。
できると思って引き受けても、期限までにできない。
受けた指示を忘れてしまって、ギリギリになってバタバタする。
完全なるトラブルメーカーだったわけです。
でも、これまでは比較的なんでもできていた手前、お恥ずかしい話ですが《できるやつ感》を出しまくってたわけです。
恥ずかしいやつでしょ?
これを26〜27歳くらいまでずっと続けてしまってたんですよね。
できそうな空気で話してしまっていたから最初は周りの期待も大きいんです。
いざやってみると思っていた以上にできていない。
なので、周りが感じる期待の落差も大きく、どんどん信用を失っていっていました。
前職でこのような状況を起こしている自覚ができまして、今の職場に入ったわけなのですが。
『自覚できたからには何か手段を考えないと…』と思いました。
そこで実践してみたのが【苦手なことを先に伝える】と言うことでした。
目次
きっかけは中田敦彦さんのラジオ。
時間があるとき、僕はよくラジオを流します。
オールナイトニッポンが好きで菅田将暉さんのラジオなんかはよく聞きます。
その中でも特にハマっていたのがオリエンタルラジオの中田さんのオールナイトニッポンプレミアムでした。
話されている内容は、【立ち上げたアパレルブランドがヒットするまでの過程】でした。
《幸福洗脳》という禍々しい名前のブランドをラジオ初回の前日に立ち上げ、リスナーの意見を聞きつつ実践し、次の週にはその実践の報告がある。
そんな、オンラインサロンを無料で聴けるようにした感じのお話でした。
半年という期間限定のラジオでしたが、これが面白くて面白くて。
その中で、中田さんは何か問題にぶつかった時、『俺を助けてくれ!』とリスナーにヘルプを出していました。
その声が上がれば次の週には誰かが助けてくれていたり、特化した人が見つかって一緒に商品を作っていたりしていました。
これが新鮮だったんです。
『助けて』って声をあげるのはかっこ悪いと思っていましたから。
中田さんは全然かっこ悪くなんかなく、結果的に凄まじいスピードでブランドをヒットさせカッコよさしか感じませんでした。
【自分からヘルプを出す】というのはこのラジオから得たヒントでした。
今の職場で相方にお願いしてみた。
今の職場に入って間も無く、お客さんの満足度を上げるために企画を考えていく担当に任命されました。
もう一人先輩も一緒に担当になりまして、2人体制で進めていくことに。
ここで実践してみたんです。
苦手なことを箇条書きで書き出して、『これが苦手なので助けてください』とお願いしてみました。
すると、僕の苦手なことが先輩の得意分野だと判明。
僕は整理整頓の才能がこれっぽっちもないです。
すぐに大事なものを無くしてしまうのですが、先輩は管理の達人で集めた書類の集計やファイリングはゴッソリと引き受けてくれました。
企画を考えたりプレゼンしたりするのは僕の得意分野だったので、発表の機会は僕が引き受けて先輩は別の業務に集中できるようにしたりもできました。
僕の苦手な部分はフォローしてもらえ、僕が得意なことは周りをフォローできるレベルで発揮できるようになりました。
今では先輩は別の店舗に移ってしまいましたが、今でも何かあった時に気軽に情報交換できたりたまに飲みにいったりする仲です。
周りもフォローしやすい。
この成功体験を味わってから、他のスタッフにもできる限り共有するようにしました。
すると「ここは成平くん苦手だろうから周りにお願いしたらいいよ」と言ってもらったり、「これ、やっときました」と先に苦手作業を終わらせてもらっていたりすることも増えてきたんです。
どこでブレーキがかかってしまうかがわかっていると、周りもフォローしやすくなるのだと思います。
また、苦手が把握できている分、万が一失敗してしまっても迷惑をかけることが最小限で抑えられます。
もちろん、自分の強みが発揮できる分野では周りの分まで頑張るんです。
結果的に、とても仕事上でのコミュニケーションもスムーズになりました。
自分を偽らなくてすむ。
《できるやつ感》を出していた時。
正直、なんとなく自分を作っていることなんて感じてはいたんですよね。
でも、その時は僕も必死で、そうしないと認めてもらえないと思っていました。
結果的に多大な迷惑がかかる失敗をして、認めてもらうことから遠ざかるとしても。
この自分を偽る感覚はとても苦しかった。
意識してもなかなかやめられなかった。
でも、自分の弱みをオープンに伝えられるようになるだけでだいぶ和らいだんです。
まだ今でも油断するとすぐ《できるやつ感》を出そうとする自分もいるんですけど、もうできない部分を知られてますからね。
作る必要もなくなって自然と元の自分に戻れるようになってきました。
作らない自分で話したり行動できるのはとても清々しいです。
「ありがとう」という機会が増える。
今日、実は新しく一緒の担当になった先輩に、ちょうどこの話してきたんです。
業務内容の引き継ぎした後に、僕の得意分野と苦手分野をまとめた資料を見せて
『これは本当に苦手なので僕を助けてください』
『でも、ここは得意なので任せてください』って。
そしたら『私と正反対ですね』と。
今まで一緒に働いてきたパートナーたちも正反対の要素を持っていました。
正反対の人こそ助け合える関係が築きやすいと僕は思っています。
今後一緒に取り組んでいくのが楽しみだなーと思っていた時に、『あ、これブログに書こ』って思ったのでまとめてみました。
初めて『助けてください』って声を上げる時は結構勇気がいりました。
恥ずかしいし、ダサいと思っていましたから。
でもやってみて良かったとすぐに実感しました。
助けてもらって、その分自分もフォローする。
そんな助け合える関係を築けやすくなり、自然と仕事中に『ありがとうございます』とお礼をいう機会も増えていきました。
カッコなんてつけてないで、ぜひダサい自分をさらけ出してみましょう。
『ヘルプ』と声を出すことさえできれば、環境なんてガラッと変わりますから。
今日も読んでいただいてありがとうございました。
ではではー。