【読書レビュー】文章がもっている「強さ」を理解できる、ライティングの入門書。『人を操る禁断の文章術』を読みました。

【読書レビュー】文章がもっている「強さ」を理解できる、ライティングの入門書。『人を操る禁断の文章術』を読みました。

こんにちは、なるけんです。

 

今日は、メンタリストDaiGoさんの『人を操る禁断の文章術』って本を読んだので、感じたことをまとめていこうと思います。

▼以前、この本を読んだ時に書きましたが、僕はメンタリストのDaiGoさんがかなり好きです。

【読書レビュー】自分の「好きなこと」を把握し、お金を【再投資】する生き方を知る!『「好き」を「お金」に変える心理学』を読みました。【読書レビュー】自分の「好きなこと」を把握し、お金を【再投資】する生き方を知る!『「好き」を「お金」に変える心理学』を読みました。

動画を使って「研究に基づいた科学的根拠のあるアクションプラン」をたくさん紹介してくださっています。
一時期はニコニコチャンネルの会員になって、移動中もずっとDaiGoさんの話ばっか聞いてましたね。

 

さてさて、ブログを書くようになって「文章」を作ることが日課になりました。
せっかく書くならより魅力的な文章にしたいと思い『文章術』の本を読むようになりました。

そのうちの1冊がこの本です。
ブログを始めるにあたっていろんなブログをのぞいて研究していたのですが、結構この本が紹介されていることが多かったんですよね。

“なるけん”

「人を操る」とか胡散臭いなー

とはもちろん思いましたが、周りが良いと評価しているならひとまず読んでから判断しようって思いました。

 

全部が刺さったわけではなかった。

正直なところ、この本の全てが僕に刺さった訳ではありませんでした。

DaiGoさんの本ってとても読みやすいのが特徴。
どちらかというと「セールスライティングを学びたい初心者」の方に向けた本かなって印象です。

勉強してきた人にはちょっと物足りないって思われる可能性があります。

ただ、それでも勉強になったことはいくつもありました。
なので今日はそれらをまとめていきます。

 

どんな本かというと。

メンタリストDaiGoさんが手がけられた「人を行動に導く文章術」をまとめた本です。

メールや企画書、LINEでも使えるくらい、誰が読んでも理解しやすいような大きさに情報を噛み砕いてくださっています。
美しい文章を書くコツは一切書かれていませんが、相手を行動に促すための考え方がいくつも書かれています。

最後には実際にDaiGoさんが使われているテクニックも紹介されています。
例えば「書き出しはポジティブに」とか「大事なことは繰り返すとか」。
テクニックというと人の心を読むとか大々的なやつかとビビっていたのですが、本当に日常の文章作りで使えるレベルのものばかりでしたね。

文章を学びたいけど、どの本から読み始めようかって人には特におすすめです。

 

この本から学んだこと。

① 読む→反応する→想像する。

この本の序盤で

「あなたの思う、世界最高の美女とは?」

と言う質問がされます。

 

……こんなこと聞かれたら一瞬でも想像してしまいませんか?
僕は不覚にも想像してしまった。。

“なるけん”

とりあえず、想像してしまった髪型はボブ〜セミロングくらいの長さだった……。

言葉を投げかけられるとどうしても想像してしまう。
見た人・聞いた人に「イメージをさせられる」って言うのが【文章の強さ】なんだなって知りました。

そのイメージが時に行動を引き起こす原動力にもなるんですね。

 

② 言葉は半永久的。

【文章の強さ】はもう一つありまして…
それは、言葉が半永久的に機能するということ。

お店のPOPとかで考えると分かりやすいかも。

商品を紹介するPOPは一度作ると基本的に店頭に貼りっぱなし。
商品が変わったり紹介文を変えようとしない限り、あんまり手を加えることはありません。

手を加えることはなかったとしても、POPってずっと店頭で機能していますよね。
ずっとお客さんに商品の魅力を伝えてくれている『営業マン』になってくれているわけです。

会話だと記録を取らないと形には残りません。
機能する期間に関してはダントツで「文章」の方が強いです。

“なるけん”

もちろん、読んでもらえなかったら半永久的に存在していても意味がない。
読んでもらう努力も必要ってこと。

 

③ オムツ売り場のパワーワード。

最近ちょこちょこ知識を集めているのが【キャッチコピーの作り方】について。
ブログ記事のタイトルやサムネイルをいつも自分で考えるので、「どうやったら魅力的に感じてもらえるかな?」って毎日試行錯誤しているわけです。

んで、この本にも色々と紹介されていたのですが、1つ強烈に印象に残ったキャッチコピーがありました。

それは、とあるオムツ売り場に
「今しか見れない姿、残しませんか?」という言葉と一緒に《使い捨てカメラ》を並べて売ったという実話。

 

この「今しか見れない姿、残しませんか?」というパワーワードがついてから、合わせ買いが多発したらしいです。

オムツを買いに来た人たちはこの言葉を見たことで
「オムツを履いて過ごす我が子が観れるのは一瞬だ。確かに将来見返せるような形に残さないと…」って思い浮かべてしまうと思うんですよね。

「伝わる文章」より「したくなる文章」を作るってのはキャッチコピー作りにおいてとっても大事だなって学ぶことができました。

 

④ 相手の興味を見つける。

接待する時、プレゼンする時、営業する時…仕事上でも自分の作った文章を読んでもらおうとする場面は多いもの。
ただ、相手も忙しいので自分の文章がきちんと読んでもらえる保証なんてありません。

そんな時に役に立つのは「相手の興味」を見つけて話や文章に盛り込むってことだと紹介されています。

もしメールを何度も交わしているなら、そのやり取りの中にヒントは眠っているかもしれない。
SNSとかだってあるので、探してみればお得意様の大好きなお酒は「梅酒」だとわかってしまうかもしれない。

相手の興味を満たせる情報を盛り込むと読んでもらえる確率は高くなります。
どれだけ中を作り込んでいても見てもらえなければ意味がありません。
事前準備次第でその確率をあげることができるって話はなるほどな〜って思いました。

 

⑤ 「本音」と「建前」の間に眠る「欲求」。

会社でも家でもどこいいても、基本的に人は「本音」を隠して「建前」で生きています。

忙しく働くサラリーマンであれば
「どれだけ仕事が重なっても自分で処理していく」という建前で生きています。

その建前の奥には
「全部1人でやるなんて辛い、きつい、やってられない…」
「仕事を押し付けてくる上司よりも絶対上の役職まで上がってやる…」みたいな本音が眠っているかもしれません。

このギャップの中に、人が動きたくなる力が詰まっているとDaiGoさんは言います。
このギャップを埋める商品があるなら、それが伝わるような言葉にしてあげるわけですね。

 

⑥ デメリットも信頼につながる。

「手ブレに強く、高画質でコンパクト。運動会でお子さんを撮るのに最適です。」

「値段はちょっと高く感じるかもしれませんが、画質が良くて小さいので持ち運びも便利です。手ブレにも強いので運動会でお子さんを撮るのに最適です。」

この2つの紹介文、どちらの商品を手に取りたくなりますか?
ほとんどの人が後者を選ぶのではないでしょうか。

この2つの違いは「デメリットを自分から書いているかどうか」。

デメリットが書かれていない場合は
「機能はいいかもしれないけど、ちょっと高いしな…」とお客様が先にデメリットについてイメージしてしまいます。

ですが、デメリットを書いておけば
「確かに言ってるようにちょっと金額は高いけど、機能はいいな」とデメリットを納得した上で踏み切ってくれる可能性が高くなります。

 

心理学用語では、
メリットだけ伝えることは「片面表示」
デメリットもメリットもどちらも伝えることは「両面表示」と言うらしいです。

思い返してみると、「両面表示」のコピーがこっそり売り場を支えているなーって思いました。
「こんなわけで見栄えは悪いけど、安くてうまい」
「こんなわけで量が多いけど、お買い得。」

訳あり商品であっても、きちんとデメリットを伝えれば信頼を得られる立派な武器になると知りました。

 

⑦ 最初の3行と一番最後が大切。

長い文章であっても基本的に目を通してもらいやすいところがあるらしい…。
それは「最初」と「最後」。

具体的に言うと
「最初」というのは「最初の3行」
「最後」というのは「追伸」のこと。

中身を作り込むことに一生懸命になって、僕はここを結構おろそかにしていたなって思いました。。。
最初と最後を読むだけでもざっくりと内容が伝わるような構成を意識していこうと思います。

 

この本を読むときの【注意点】

この本を読む上で、どうしても伝えておきたい【注意点】が1つあります。

それは、
「知人の前でこの本を見せないこと」

なんでこんなこと言ってるかというと、僕がこれをやらかしたからです…。

 

僕は本業の休憩時間に本を読むので、自分のカバンにいつも本を入れています。
職場で使っているカバンは会社から支給されている「透明なやつ」。

だから、この本が入っていることが見事にバレました。
バレたのは一番仲良い同僚のT山パイセンと、我が師匠Kさん

「なるー、なんて本読みよるとよ…」
「怖いわ!」
「俺らも操られるのか…」

何にも悪いことしてないのに、なぜかこの本読んでることがバレて慌てふためくワシ…。
そこで焦ったらホントに操ろうとしたみたいやないか…。

焦っていたせいでちょっと記憶が曖昧だが、だいたい上記のニュアンスでイジられました。

“なるけん”

未だかつて、ブックカバーの必要性をこの時ほど感じたことはない…。

悪いこと言わないから、絶対、家で、読んだ方がいいと思うよ。苦笑

 

僕の中での良い文章とは「最後まで読まれる文章」。

このブログは「GoogleAnalytics」っていうサービスを使っているので、離脱率という「記事から離れる割合」も数字で確認することができます。

一生懸命書くからこそ、出来るだけ最後まで読まれる記事にしようとこの数字は結構チェックしています。
数字を見ては一喜一憂しております。

ほんとは短くシンプルにまとめたい。
けど、つい調子に乗っていっぱい書いちゃう。

いい塩梅でバランス取らないとねって分かってるんですけど、なかなか難しいものなんですよねー。

 

ブログをする上ではどんなものが「良い文章」なのかって定義が必要かなって思うのですが、
僕の中での良い文章の定義は「最後まで読まれる文章」なんですよね。

操ったりとかは考えてないけど、仮にみんなを操れるとしたら「書いた記事を最後まで読んでもらえるようにしたいなー」とか思ったり。

ま、それは文章力を着々と磨いて、自分が面白い記事を書けるようになって達成しましょうとも。

 

仰々しいタイトルではあるけど、「文章の強み」や「効果的な使い方」を誰もが理解できる良い本だなって思いました。

「なんとかして買ってもらおう…」って考える人たちのPOPやチラシ、WEB広告。
そうゆうのがちょっと見抜けるようになるので、読んだ人の衝動買いは減るんじゃないかな?

気になった人はぜひ読んでみてね……くれぐれも本の表紙をみられないように気をつけた上でね。。

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

ではでは。

 

 

 

 

“なるけん”

せっかく「最後が見てもらえる」って書いてあったらから、「ではでは。」だけとかもったいないよね。
追伸がてら、ここにも何か書いていこっかな。

と、なるけんは思ったそうな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です