【思考法】部下&後輩の意見を集められるかどうかは上司&先輩次第。若い世代がなかなか意見を出してくれないたった1つの理由。

【思考法】部下&後輩の意見を集められるかどうかは上司&先輩次第。若い世代がなかなか意見を出してくれないたった1つの理由。

こんにちは、なるけんです。

 

今日は、『若い意見を集める大切さ』についてお話しします。

以前、▼の記事で「現場の声に耳を傾けよう」って話をしました。

アイキャッチ サムネイル企画をし始める前にまずはヒアリング!【ヒットは現場の声から生まれる!】

組織で働くのであれば、意見を集めるなら地位の高い人や結果を出している人から当たることが効果的だと思う人が多いのではないでしょうか。

実は、それよりもさらに大切だと思っている存在がいます。
それは、【部下や後輩】の意見です。

長く働いている人であれば、よほど意識していなければその会社の価値観で凝り固まった考えになりやすいでしょう。
ですが、若い世代であれば環境に左右されない新鮮な意見が集まりやすいものです。

だからこそ、あらゆる職場で『若い意見を取り入れよう』とする動きが見られています。

 

でも、その時にぶつかるんです…
「若い世代がなかなか自分の意見出してくれないんだよね」っていう問題に…。

これ、結構いろんな環境で耳にした課題でした。
僕はその渦中にもいたわけなのですが、1つ「原因はこれだよな…」って思っている事があります。

当事者だからこそ見えて、当事者だからこそ見えない。
そんな理由を「若い意見を出してもらう事のメリット」と合わせて今日はお話ししていきます。

▼下記に当てはまる方はぜひ振り返ってみてください。

  • 若い意見を職場に取り入れていきたい人。
  • 「なかなか若い世代が自分の意見を出してくれない」と悩んでいる人。
  • 若い世代が活躍する職場を作るために何が必要かを知りたい人。

 

部下に意見を出してもらう事の3つのメリット。

① 新しい価値観に触れられる。

自分と違う世代の意見は自分が今まで知らなかった「新しい価値観」に溢れています。

例えば自分が40代男性だったとしましょう。

自分の担当している仕事を若い世代に広めていくために「TikTok」を導入することになりました。
名前は聞いたことあるものの、自分は使ったことがありません。
もちろん自分で調べることもできるでしょうが、より効果的に情報を集めるにはどうすればいいでしょう?

そう、実際に利用している若い世代に聞いてみるのが一番ですよね。

「どうして、使ってみようと思ったか?」
「どんなところが面白いと感じているか?」
「今TikTok内で流行っているのはどんなコンテンツか?」

それらの返答一つ一つに彼らの価値観が詰まっています。
若い世代が何に心を動かし、何に魅力を感じ、何を手に取りたいと思うのか。
それらを理解しようとすることで自分の価値観も広げることができます。

 

② 責任感が生まれる。

部下から意見を出してもらうことは彼らの責任感を高める役割も果たします。

「みんなで意見を出し合ったほうがいいと思います。」
と話したのであれば、自分も意見を出さないわけにはいかない。

「今月はこの商品を押していったほうがいいと思います。」
と話したのであれば、積極的にその商品の売り上げを上げるレイアウトやオススメの仕方も考えるでしょう。

「店内が汚いと思います。」
と話したのであれば、ちょっとした汚れにも目が向くようになってしまうものです。

「言ったものの自分はやらない」というのは気持ちがムズムズしてしまいますよね。
自分が出した意見について、無意識に自分も考えるようになります。
自分の意見についての責任感を高められるのも大きなメリットの1つです。

 

③ どのレベルにいるかが分かる。

地味にメリットだと感じているのがこれです。

どのくらい考えていて、どのくらい現状が見えていて、どれくらい真剣に向き合ってくれているか。
返答一つで僕は結構見えてくるなと思っています。

部下から意見を出してもらうことによって、彼らのレベルが明確になります。
立っている現在地に合わせて今後の指示を出したり、次は何について考えてもらうかを決めたりできますよね。

これ、1つの状況に対しての視点は浅いかもしれないけど、別の状況に対してはとっても深い視点をもっているってことも結構あるんです。

レイアウト考えたりは苦手だけど、パソコンはめちゃくちゃ得意。
パソコンは苦手だけど、キャッチフレーズ考えたりは得意。
キャッチフレーズ考えたりは苦手だけど、魅力的な写真が撮れる。
魅力的な写真は撮れないけど、レイアウト考えるのが得意。

このような、それぞれの強みを見出していくきっかけを見つける事だってできるんです。

「そんな浅い視点しかないのか…」ってなってる人は二流だと僕は思います。
その人の魅力を見つけようとせず、活かし方を考えようとしていないからです。

それぞれのレベルに合わせて適材適所な輝ける場所を一緒に作れる人こそ、魅力的な上司だと思うんですよね。
そのためにこの「どのレベルにいるか分かる」というメリットは大きく活かせるのではないでしょうか?

 

部下が意見を出せない原因は【上司】。

さて、ここまで若い世代に意見を出してもらうメリットをお話ししてきました。
これだけ利点があるなら積極的に活用していきたいと思うものですよね。

けど、実際には「なかなか部下が意見を出してくれない」っていう状況に陥っている環境が多いんです。

この状況を引き起こしている原因は、ズバリ【上司】です。
上司が部下の意見を全て受け止める姿勢になっていないからです。

例えば、
「この店の売り上げを伸ばしたいんだけど、何かいいアイデアないか?」
と部下に相談したとします。

「そうですね、利益率の高い商品を目立つ位置に広げてみるのはどうでしょう?」
と部下が意見を出したとします。

それに対して
「そんなことはわかってるんだよ、今だってやってるじゃないか。」
「もっと他にいい方法はないのか?」

と返答したとしたらどうでしょう?
もう、自分の意見なんて出したくなくなりますよね。

基本的に、部下は質問すれば意見は出してくれるんです。
でもその意見を自分の物差しで測り、「良い」「悪い」の判断をする上司が存在することで今後のモチベーションが削られていきます。

部下の方にばかりできない原因を探す人が多いですが、ほとんどの場合原因になっているのは部下より【上】にいる存在です。

 

一発で理想の意見なんて出てこないと知る。

では、どうして上司はそのような態度を取ってしまうのでしょうか?
それは【一発で】理想の意見が出てこないかと期待しているからです。

練習してもいないのに、いきなり3ポイントシュート打つように言われても難しいですよね?
投げた経験もないのに、いきなり150キロのストレートを投げろと言われても無理な話ですよね?

意見を出すのだって練習が必要です。
自分の考えを噛み砕いて言葉にするのもいきなり実践するのは難しいですからね。

即効性のある効果的な意見が一発で出てくる期待をするのが悪いわけではないです。
ただ、どんな意見を部下が出したとしても全て承認して受け止めてあげてほしいんですよね。

「なるほど、そうだな、そんな考えもあるよな!」
「ありがとう、参考になった!」
「また何かあったらぜひ意見をもらいたい!」

そんな風に受け止めてくれる上司にであれば、部下も頑張って意見を出そうと思うのではないでしょうか?
そうやって意見を出してもらいながら、一緒に最善解を探していけばいいんです。

 

この話を書こうと思った「きっかけ」。

僕はよく「温和な人間」に見られます。
誰とでも比較的穏やかにコミュニケーションが取れるタイプなので。

“なるけん”

ホントは気が短いんだけどな、だいぶコントロールできるようになったから頑張って隠しているのだww

 

ただ、そんな僕にも許せない存在がいます。
それは……『部下を苦しめる上司』です。

なぜそんなことを思うようになったかというと、そんな上司のもとで何度も働いてきたからです。
そして、何度も疲弊し心が潰れるような苦痛を味わってきたからです。

もちろん、そのような環境で「潰れる」という選択をしたのもあるとは思います。
今よりずっと気持ちも弱くて、自分に自信がなかったですしね。

けど、今働いているお店では全くそんな苦痛はないんですよね。
先輩方が部下の話にもしっかり耳を傾けてくれているのが伝わってきます。
その分、部下である自分たちも下の代の声を聞こうとするようになります。

 

そんな「意見の出せる環境」と「出せない環境」のどちらも味わった経験上感じているのは、
若い世代の声が出てこない環境には【ガン】になっている存在がいる、ということ。。

そして、その存在は自分が原因になっている自覚をもっていません。
自分の中にある程度の『正解』を持っていて、その型にはめ込んでこようとします。

いろんな環境を経験したからか、今だと自分の周りでこのような状況が起きていることを客観的に見えるようになりました。
そんな時は、できる限り我慢している部下を守る立ち回りをしようとしています。
そして、必要であれば僕はその上司と戦おうとします。

職場は選べても、上司は選ぶことができませんからね。

“なるけん”

上司なんてガチャみたいなもんだからな。

 

ほんとは自分の意見も伝えてやりがいもって働きたくても、上司によってはそれができない時もあるんです。
でもね、そんな人を変えることは本当に難しい。。
だからこそ、僕は『絶対そんな存在にならない!』と心に誓って、みんなの声に耳を傾けられる存在を目指しています。

 

もしかしたら最後に話した僕の「きっかけ」は、読んでくれた皆さんの共感を得られる話ではないかもしれない。
ただ、これは僕が譲ることができない1つの価値観なんですよね。

『若い世代も意見を出し合える環境を作る先輩になる』
これが、たくさんの反面教師から学んだ僕が目指す《人生の目標》の1つです。

少しでも参考になったら嬉しいです。

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

ではでは。

 

 

 

 

“なるけん”

若い世代の意見を聞いて、人を活かすことを考える「成果を出す人」に、人はついていくのだろう。

と、なるけんは思ったそうな。

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