こんにちは、なるけんです。
今日の福岡はなかなかの土砂降り。。
こんな日は外に出たくないもの…。
でも、今日はそうもしてられませんでした。
いつも動画制作をお願いしてくれる知り合いのオフィスが新しくスタジオとして生まれ変わることになりまして。
そこにお邪魔しにいく約束でして、楽しみにしてたんですよー。
工事も終わって機材も設置が完了、今日はその使い方を教えてもらう日でした。
「僕の本業の給料何ヶ月分だろ…」って思うようなお高そうな機材の数々。
ボタンやレバーまみれ、コードに繋がれまくり…。
触れるのもゾワっとするほど高価そうな物ばかりでして…内心ワシはビビってましたねーw
さてさて、今日は何を話していくかというと『教える』ってことについてです。
今日は先述の機材の使い方を一通り教えてもらったのですが、これにめちゃくちゃ苦労し疲弊しました。
色々教えてもらっているのですが、ぜんぜん頭に入ってこない…。
かまいたちのM1のネタのように……。
あえて言葉にするなら、今日の先生は教えるのが上手ではなかったってことです。。
必死に質問して、メモして、何とか自分で使えるように確認しつつ『僕ならどう教えるだろうな?』って考えたりしてました。
教えるってことは何歳になってもどんな環境になっても誰にとってもきっと関わりのあることでしょう。
なので、今日は『教えるときに僕が意識していること』を5ステップでお伝えしていきます。
目次
教えるときに意識する5つの手順。
① 今から何をするか伝える。
最初にするべきことは『今から何をするかを理解してもらうこと』です。
今日の先生はこれが全然なくて、今何をやっているのかが確認しないとわからないことばかりでした。
当たり前のようにするする進められても初めて実行する側にとってはちんぷんかんぷん。
何をするかが分からない状況で進み始めるのは、目的地が分からないのに走り始めたマラソンみたいなもんです。
どんなペースで走ればいいか、水分補給はどのタイミングですればいいか、スパートはどこからかけていけばいいか。
そんなことは目的地が100m先か45km先かで大きく変わってくるでしょ?
何をやるかが分かれば、どのくらいでゴールにたどり着くかという《作業の大きさ》のイメージが湧きます。
今から学ぶことがどの方向に向かうためかが分かっているので理解も早まります。
『じゃあ、今から〇〇をやっていきます!』『はい!』
たったこれだけの確認ですが、それすらせずにいきなり作業し始めたりしていませんか?
まずはこの共通認識を作ってしまいましょう。
② 目的を伝える。
『何をやるか』が分かった後は『なぜやるか』を伝えること。
これまでたくさんやってきた作業だからこそ、教える側は何のためにやる作業なのかは理解していることでしょう。
「こんな作業をする前にこの作業をしておかないと機能しなくなってしまう。」
「これをしておけば次の作業が効率よく進められる。」
「ちょっと手間がかかるけど、これやっとくだけでこんなミスが防げる。」
初めての人でもついていけるくらいの情報の密度で伝えてあげましょう。
どうしてこの作業をしないといけないかが分かると、理解も早まるし応用もききやすくなります。
必要不可欠な作業なのか、今後の時短のためなのか、トラブル防止のためなのか等の目的が分かっていれば
万が一同じ手順が踏めなくてもその意図に沿った動きかたができないか考えられますからね。
③ 『専門用語なし』でやり方を伝える。
僕ならここまでやってからやっと教えはじめます。
ここで重要だと思っているのは『専門用語なしで』教えるってことです。
例えば、「ここはトランジションの確認が入るから…」みたいに説明されると「トランジションって何ですか?」と質問が入って説明が止まるんです。
「動画と動画の間の切り替えにアニメーションを入れようとした時にこのような確認がされるから…」みたいに噛み砕いて説明すれば止まることなく説明が続けられます。
止まってしまった話を元に戻していくのは実はなかなか手間も時間もかかる作業。
一度頭から離れてしまった事を思い出して、どこまで理解したかを確認して進め直すのはお互いに体力を使うものです。
さらに最悪のケースは、質問をするのが苦手な人もいるって事です。
周りの目が気になって気になって仕方がなくて、「相手の話を止めるのが申し訳ない」って発想になるタイプ。
“なるけん”
そんな人は分からない言葉があっても、分かったふりしてそのまま進んでしまいます。
そして、実際に現場で働いてみてトラブルが起きてから理解していないことに発覚するってこともあると思うんです。
『説明してた時に分からないって言ってよ』って怒鳴りたくなる気持ちも分かる…。
ただ、誰もが理解できる大きさまで言葉を砕かなかった教える側も悪いんです。
④ 『ここまで大丈夫?』
僕が人に誰かを教えるときにとにかくたくさん使っている言葉が『ここまで大丈夫?』ってフレーズです。
一気に教え切るのは教る側にとっては楽かもしれません。
でも、教えてもらう側にとってはとっても大変なんですよね。
だからこそ、教えることがたくさんあるときこそ小さく分けてあげるんです。
『ここまで大丈夫?』『分からなかったところない?』とこまめに確認してあげられると教えてもらう側も安心できます。
もし、上記の質問が苦手な人であったとしても、こちらが確認する場作ってあげられれば分からないところを伝えやすくなるでしょう。
『後になって理解していなかった事が分かった…』って状況も防ぐ事ができます。
⑤ 実際にやってもらう。
作業手順を覚える一番の手段は『実際に体験すること』だと僕は思っています。
教わった内容を自分の手で辿ることで、経験と知識が紐づいて実行できる力に育っていきます。
だからこそ、誰かに何かを教えるときはできる限りその場で体験してもらうようにしています。
理解したと思っていても、実際に取り組んでみると分からなかったってこともあるものです。
やってみてもらえればどこで躓くのかも分かるので、その場で正しく修正してあげる事ができます。
ただ、実際に体験してもらう事が難しい場面だってあるでしょう。
そんなときにやってもらっているのは、教えてもらった側の言葉で『教えられた手順を説明してもらう』って事です。
そうすれば頭が実際にどうやって行動するのかを考えるようになるので、実際に体験するのと同じような効果が得られやすいって思います。
そして、先生がいなくなっても1人でできるレベルまでメモもしてもらっています。
メモについては▼の記事でもまとめています。
教えてもらう側も意識するべき。
ただ、ここで紹介したステップを考えないで進めていく教え手もきっと多いはず。
教えてもらう人を選ぶことなんてできませんからね。
だから、教えてもらう側がここまでの流れを意識してコントロールしていく必要がある場面もあります。
何の作業をするのかすら分からなければ『これは何の作業なのでしょうか?』
目的が分からないのであれば『これは何のためにやる作業なのでしょうか?』
理解が追いついていない事があれば『ちょっと分からなかったので質問してもいいですか?』
基本的に、質問する人が場を動かす主導権を握ります。
説明が不足しているところは自分から確認していきましょう。
自分が正しく理解できることは自分のためになるだけでなく相手のためにもなりますから。
“なるけん”
誰もが人を育てる立場になる。
我が家は親が学校の先生をしていました。
そして、僕も学習塾で先生をしていた時期があります。
『教える』ってことがとっても身近な環境にいました。
なので、自分なりにじっくり考える機会も作れていました。
仕事ではなかなか教える立場にならない人もいるかもしれません。
普段なかなか教育に関わる事がなかったとしても、家庭を持って子供が生まれたら誰もが教育する側に立つことになります。
今日話した内容は僕がこれまで出会ってきたたくさんの『教えるのが上手い人達』を参考にしています。
誰もが人を育てる立場になる、そう思って一緒に準備しておきませんか?
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
ではでは。