こんにちは、なるけんです。
今日、職場の師匠Kさんに一生のお願いを使いました。
今日中に完了させたい手続きがあったのですが、なんだかんだバタバタしてしまいほんの少し間に合わなかったんです。
あとちょっとで終わるので、翌日の朝にでもできれば全然問題ない。
…がしかし、翌日から数日間、ワシは休みになっていたのです。
…ホントは明日ちょこっと出勤してでも自分で責任もって完了させたい。
けど、せっかく最高のホワイト企業で働けているのに、自らブラックな働き方をするわけにもいかない…。
休日出勤なんて周りから見てもいいイメージないしね。
だから明日出勤される師匠に頼み込んだ次第です。
「やべーなー、怒られるかなー」と内心ヒヤヒヤもしていたのですが、「こんなところで一生使っていいんやね」と笑いながら快く引き受けてくださったんです。
“なるけん”
とてもホッとしたし温かい気持ちになりました。
できるだけお願いした人が動きやすいように、メモを残したり付箋で目印つけたりもしようって思って準備しました。
それに、今度逆に困っているようなら絶対に力になろうとも思えました。
「一生のお願い」と仰々しく言っていますが、もっとシンプルに言うと僕が今回したのは『リクエスト』です。
皆さんは、仕事で『リクエスト』って使ってますか?
今日は『リクエスト』を使う重要性をお話ししていこうと思います。
- 全部自分で抱え込んでしまいがちな人。
- 要望が伝えられず疲弊してしまう人。
- 職場内で自分の意見がなかなか言えない人。
そんな人にはきっと役立つお話になると思います。
目次
昔は要望が伝えられませんでした。
今でこそ「一生のお願いがあります!!」とかって先輩に頼みこんでいますが、これまでの僕は真逆でした。
相手の時間を奪ってお願いすることに気が引けてしまって、全然要望が伝えられなかったんですよね。
それによって、ちょっと自分が苦しくても1人で完結できる選択肢ばかり選びがちでした。
自分が多少大変でも周りに迷惑かけないことが美徳とすら思っていました。
そうすると作業量も増えるので自分の時間もなくなっていきました。
無意識にどんどん疲弊する道を選んでいってましたね…。
実は、今の職場で1回だけ休日に出てきてしまったことがありまして、
その時に「それはダメだよ」と先輩たちが言ってくださったんですよね。
…ホントにありがたいことだったなって思います。
それによって僕も自覚できて意識することができるようになりましたから。
それ以降、今の職場で苦しい時には周りを頼るようになりましたね。
頼るようになってたくさんのメリットを感じたので、それを5つにまとめて話していきます。
『リクエスト』をする5つのメリット。
① 自分の中での「ベストな状態」が把握できる。
リクエストしようと思うと「何をしてもらえたら最高だろう?」と考えることができますよね。
要望を伝えることを通して、自分にとっての『ベストな状態』が客観的に把握できるようになるんです。
例えば、「自分の会社」と「相手の会社」の印鑑が必要な書類を準備しないといけなかったとします。
この場合だと「自分」「相手の会社の担当者」「自分の会社の印鑑の権限を持つ人」の3人の登場人物がいますよね。
流れとしては、
① 自分が書類を準備する。
② 相手の会社の担当者に書類を渡し、印鑑を貰ってもらう。
③ 書類を自分に返却してもらう。
④ 自分の会社の印鑑をもらう。
こんな感じになるとします。
そうすると、
②はいつまでに完了しておけば相手が余裕をもって動けるだろうか。
④は担当者の時間を考えるといつお願いするといいだろうか。
それらを踏まえると、③はいつまでにお願いしておくといいだろうか。
みたいに、ベストな流れが見えてきますよね。
この流れで鍵になってくるのは、自分のタイミングで進められない③だと僕は思うんです。
なので、ここで担当者に『◯時までに、メールで返却をお願いできますでしょうか?』とリクエストをしてみるんです。
『リクエスト』というステップを通して自分にとってのベストなレールが客観的に見えるのは大きなメリットです。
② リクエストされた「相手」が動きやすい。
されたことがある人は分かると思うのですが、リクエストしてもらうと『これから何をすればいいのか』がとても明確になります。
上記の書類の準備の例でいう「相手の会社の担当者」の気持ちに立ってみましょう。
『◯時までに、メールで返却をお願いできますでしょうか?』とお願いされるとどうでしょう?
「じゃあ、ここで時間を確保して、うちの印鑑をこの手順で貰って、◯時までに返却しよう」って具体的に手順が思い浮かべられますよね。
もし②が終わって「印鑑を押して返却をお願いします」だけ伝えていたとすると、何日の何時に、どんな手段で返却するか、これらを自分で考えないといけなくなります。
つまり、相手の手間を増やしてしまうんです。
配慮して相手に任せるよりも、具体的にリクエストしてもらったほうが実は動きやすくなるんですよ。
③ やるかどうかは相手が決められる。
リクエストのいいところは強制力がないこと。
お願いされたことを実行するかどうかは「リクエストされた側」が決めることができます。
上記の書類の例でいうと、『◯時に〜とリクエストされたものの会議が入ってるから、△時にしか返却できないなー』って状況だってあるかもしれません。
そんな時であっても
『この日は会議があるので◯時までに準備するのが難しいのですが、△時までお時間いただいても構わないでしょうか?』と確認して建設的に話していくことができますよね。
「指示」や「命令」のような強制力がないからこそ、リクエストに応えられなくても前向きにコミュニケーションが取れます。
④ 「自発的な行動」が引き出せる。
実は、リクエストは【部下の育成】においてもすごく効果的。
上記の③で「指示」や「命令」ってワードが出ましたが、部下の育成に携わる場面ではこちらを使うことが多いのではないでしょうか。
これらの言葉は強制感も強くて「指示待ち」の状態にしてしまいがちです。
それにひきかえ
「こんな時は〜〜な行動をできるようになってほしい」
「時間を見つけて〇〇を終わらせおいてもらいたい」
「こんな存在になってもらいたい」
と「ベストな状態」を伝えるリクエストは相手の『自発的な行動』を引き出します。
実行できたときに感謝したり褒めたりするポイントが生まれるのもいいところ。
指導者こそ使ってみてほしいもんです。
⑤ 助け合う関係が作れる。
「リクエスト」は『ギブ&テイクな関係』を構築しやすくなります。
「返報性の原理」ってものが人にはありまして、
何かしてもらったら自分も何かお返しをしたくなってしまいます。
「リクエストに応えてくれた」という相手のギブに対して、自分も何かをお返ししたい。
お返しをしたら、今度はまた相手も「また何か困っていたら力になろう」って思えます。
そうやって助け合う関係を築いていきやすくなるんですよ。
おすすめは「許可」を取ること。
たくさんメリットのある「リクエスト」ですが、闇雲に使えばいいってもんでもありません。
もちろん配慮は必要。
自分の要望だけを伝えまくってる人は「自己中」とか「ワガママ」と受け取られかねませんから。
なので、僕がオススメするのは「許可」をとるってこと。
『リクエストしてもいいですか?』と確認した上で要望を伝えてみてください。
許可をとっておくと相手も受け入れる心の準備ができているのでお願いが前に進みやすくなりますよ。
期待してもらえるのは嬉しいこと。
「リクエスト」って相手に対して「期待」があるからすることでもあると思うんですよね。
「この人ならきっと力になってくれる…」
「この人ならゆくゆくこんな存在になってくれる…」
って気持ちが働くからこそ伝えてみようと感じられます。
そんな風に期待してもらえるのは嬉しいことですよね。
だからこそ、期待にも応えたくなってしまいます。
自分にも相手にもいい影響を与える「リクエスト」。
ぜひ仕事の中でも活用してみてくださいね。
今日も最後まで読んでもらってありがとうございました。
ではでは。