こんにちは、なるけんです。
以前、博多区の那珂というエリアで学習塾を経営していた時がありました。
既に塾生がいる状態の塾を譲り受け、友人と2人で小規模に始めたんです。
周りは大手の塾ばかり。
学習教材も環境も揃っている強豪ばかりでした。
なので、大手ではできないような個別でみっちり教えられることをウリにしていました。
その時に、坪田信貴さんの教育をずっと参考にさせてもらっていました。
坪田さんのこと、みなさんご存知ですか?
映画化もされた大ベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(通称:ビリギャル)』の著者の方です。
心理学を駆使した『子』別授業で多くの生徒の偏差値を急激に上げられている塾の塾長さんです。
僕が初めて坪田さんを見たのは情熱大陸だったかな。
『塾の先生がこんなドキュメンタリーに取り上げられるの??』という驚きからスタートし、坪田さんのキャラクターに完全に引き込まれていきました。
それから坪田さんの著書を読み倒していました。
『ビリギャル』『人間は9タイプ』『どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法』…教育者の目線で書かれた学びの多い本ばかりです。
その中でも、特に僕の血肉になっている本が『才能の正体』!
人を教える立場にいる人はぜひ読んでもらいたいと思っているので、今日はこの本をご紹介します。
目次
どんな本かというと。
『才能』という言葉をあらゆる側面から考察している本です。
結果を出す人を見て『あの人は才能があるから…自分とは違うから』と誰もが当たり前のように使っていますが、才能とはどのようなものなのか分かって使っている人はいるでしょうか?
僕はこの本を読むまで考えたこともありませんでした。
さらに、教育者の目線から才能を磨いていくにはどうすればいいかもたくさん記載されています。
この本から学んだこと。
才能は、誰にでもある。
僕は27歳の時、何をやってもうまくいかない時期がありました。
周りを見て能力のある人に嫉妬し、『どうして自分はこんなに無能で何もできないんだ』と自分を攻めていました。
けど、能力がなかったわけではなかった。
才能の種は誰の中にもある。
どうやって見つけたらいいのか、どうやって伸ばせばいいのかが分からないだけなのだとこの本を読んで感じました。
種はあっても、能力を伸ばしていかないと芽は出てこない。
そのための適切な努力はどうしても必要。
そのことが分からずに多くの人たちは才能を潰しています。
ダメな人間がいるのではない、ダメな指導者がいるだけ。
ビリギャルの話の中に『ダメな人間なんていないんです。ただ、ダメな指導者がいるだけなんです。』という文章があります。
この言葉は強烈に自分の中に突き刺さりました。
自分の無能を嘆いていた時、思い返せばいろんな上司が目の前に立っていました。
感情的で虫の居所が悪いと部下にまで強く当たる人
優しい上司のようでいて部下には無関心の人
部下の責任だと距離をとる人
その人達のせいだ、と他責になることはしたくないです。
今後、自分が指導者になる時に絶対に見習わず、才能を引き出してあげられる存在になろうと思っています。
才能のある人は努力をしている。
努力もなく結果を出す人が才能を持っているのでなく、努力によって結果を出し続けられるから「才能がある」と言われるのです。
才能は生まれ持ったものだと勘違いしている人が多いのではないでしょうか?
誰もが優秀と言われる可能性を持っているのに、差が開いてしまう。
それは努力をし続けられるからです。
努力することで「才能がある」と周りが思うくらい能力が尖っていくのです。
正しいやり方を選ぶ。
努力をしても結果が実らないことってありますよね。
それは、自分に合っていない、ふさわしくない場所で努力をしているからです。
自分に合った環境で『正しいやり方』で努力をしていきましょう。
環境が合わなかったりやり方が適切でなかったりすると、どれだけ頑張ったとしても身につきません。
正しいやり方を選び、コツコツと努力を重ねている、それが「才能がある」と言われる人の共通点です。
今が一番若い。
坪田さんは『「○歳からの◻︎◻︎教育」が才能を殺す』と言われています。
どういうことかと言うと、「○歳」を越えてしまうと「もう学ぶには遅い」と思ってしまうわけです。
すでに差がついているから、今更始めたところで…と思い新しく始められないことは勿体無い。
確かに早く始めるに越したことはないし、早く始めた人ほど能力も磨かれていることでしょう。
でも、誰にとっても「今」が一番若い時。
明日も、来月も、来年も今より確実に歳をとっています。
僕も「今更ブログなんて…」と言う声をたくさん見て聞いてきました。
でも、『やりたいと思った瞬間が一番若い時だ!』と思って周りがなんと言おうとスタートさせました。
言い訳してしまうくらいなら、一番若いうちに走り出してしまっておいたほうがいいって思います。
尖った部分を磨くと選択肢が広がる。
僕が今の働き方にたどり着くまでは、どんな人生を歩めばいいかをずっと模索していました。
その間ずっと行なっていたのは「強みを生かし続けること」でした。
『技術の吸収力』という強みを活かして、店舗の出店や自然食カフェのシェフ、特注ケーキのパティシエなどあらゆる環境に身を置いてきました。
強みがどんどん磨かれ、できることが次々と増えていきました。
これからは「仕事を選ぶ」のではなく「仕事を作る」時代。
AIやロボットに取って代わられるバランスの良さより、強みを丁寧に磨いて尖らせることが今後の自分を支えると思っています。
選択肢を広げるのは自分自身なのだと実感しました。
才能とは洞察力。
相手が何を求めているか、想像し、洞察し、察知する力は勉強にもビジネスにも必要最低限のこと。
次の動きをイメージできるくらい相手の思考や行動を見抜けるようになる人のことを「才能がある人」と言うべきなのではないかと坪田さんは言います。
洞察力とは、物事を深く鋭く観察し、本質を見抜いて判断する能力のこと。
才能がある人は結果を出し続けます。
結果を出すためには洞察力が必要不可欠ですよね。
自分の能力を伸ばしつつ、目の前の事象を観察し、頭の中でイメージし、本質を捉える力をつけていくことが自分の才能を開花させる道筋なのだと思います。
思考することで能力は才能になる。
今の教育では「毎日学校に行く」「授業を寝ないで真面目に受ける」「宿題を必ずやってくる」といったルールが多すぎますよね。
でも、幼い頃は逆らう力もないので、思考停止して従うしかありません。
ルールのある環境を疑うことなく、真面目に言われた通りにしてきた人の中にも「能力の高い人」はいます。
でも、「尖った才能のある人」はとても少ないですよね。
本当に成功する人は自分自身でちゃんと考えられる人です。
思考しないと「能力」は「才能」にならないのです。
楽しさを自分で生み出そう。
才能なんて考えなくたって毎日楽しく生きていけます。
カラオケに行ったり飲みに行ったり、映画やライブを見に行ったりドライブしたり…楽しいことなんて周りに溢れていますからね。
でも、才能について考え、自分の能力を認識できるようになった場合、
「自分の力を発揮できる楽しさ」も実感できるようになります。
勉強の中でかもしれない、職場の中でかもしれない、もしかしたら自分が始めたビジネスの中でかもしれません。
お金を払って感じられる楽しみもいいですが、才能を認識して自分を深く知れると楽しさを自分で作ることができます。
そして、誰かを指導する立場にいる人の場合。
自分の才能が認識できているなら相手の才能にも目を向けられるようになります。
自分が見えていなければもちろんですが相手のことなんて見えません。
少しでも早く自分と向き合う時間を作ってみませんか?
才能の芽を開花させるには、今ある状況を「認知して」、やるべき理由である「動機」を明確にし、「正しい努力」をし続けること。
今の状況で満足せずに、僕自身もさらに能力を磨いていこうと思います。
今日も読んでいただいてありがとうございました。
ではでは。