こんにちは、なるけんです。
今日は、『リーダーシップ』と『マネジメント』の話をしていこうと思います。
最近、動画制作を依頼してくれる相棒のTちゃんのオフィスに行った時に、「組織」について話すことが増えました。
これまでは1人でビジネスをしていた彼ですが、人を雇って組織として動くことに思うところもたくさんあるみたい。
せっかく刺激を受ける話ができてるから、自分のことも振り返ってみようと思いまして今書いているわけです。
これまで僕はたくさんの職場で働いてきたわけなんですけど。
中には《人がなかなか定着しない職場》ってのもありました。
採用しても1人辞め、また採用しても1人辞め。
ひどい時は採用した人数よりも辞める人数が多いって時もありましたね。
まるで、底に穴が空いたバケツに水を入れ続けているかのよう…。
こんな組織、実は少なくありませんでした。
皆さんも、そんな環境にいた経験あったりしますか?
働く人にとっても苦しいことだけど、これってお客さんにとっても苦しいこと。
一緒に打ち合わせをしていた担当者が何人も辞めていくと、お客さんも「ここでお願いして大丈夫だろうか…」と不安になりますしね。
だからこそ、組織として行動していくならなんとかして原因を突き止めておきたい問題だと思うんです。
- 組織の中で働いている人。
- 人を引っ張ったり、教えたりする役割にいる人。
- 人が離れていく環境にいる人。
そんな環境にいる人に特に読んでもらいたい内容です。
ぜひ最後まで見ていってください。
目次
「人離れ」の原因は【リーダー】。
僕はこれまで「人離れ」が多い組織で働いてきましたが、一番の原因は【リーダー】だと結論づけました。
【リーダー】とは一番上の人のみではなく、そのポジションに近い人も含みます。
間違ったリーダーシップをとっている人がたった《1人》でもいると、組織が破綻していくことが多い。
人を引っ張る人は、「長年その環境で働いてきた人」、もしくはスタッフの中で「比較的年齢が高い人」が多いと思います。
人を引っ張っていく力は《働いた時間》や《年齢》には残念ながら比例しません。
最初は謙虚で真面目だったけど、長く働いて役割が与えられたことで間違ったリーダーシップを取るようになった人もいるかもしれません。
だから、「人離れ」が多い組織を変えようと思うなら、僕ならまず【リーダー】を別の人に変えます。
それが一番手っ取り早いですから。
チーム作りに必要なのは「リーダーシップ」と「マネジメント」。
でも、なかなかそんな簡単にできることではないですよね?
人事異動をコントロールできるポジションにいる人なんて少ないですから。
人をすぐに変えることはできないから…
今のリーダーが変化していく「きっかけ」を作るしかないという環境が多いと思うんです。
だとしたら、僕はまず【リーダーシップ】と【マネジメント】を正しく把握するところから手をつけるのが大事じゃないかと思うんです。
「組織を引っ張れ」と役割を与えられ、やり方もわからずもがいて進んできた結果が今のリーダーかもしれないですからね。
きっとリーダーも一生懸命に行動しているはずなんですから。
「これが組織を引っ張るということだよ」と言葉で伝えてあげるのがスタートだと思うんです。
リーダーシップを発揮する『リーダー』、マネジメントをしていく『マネージャー』。
曖昧に使い分けられがちな2つの役割。
ですが、情報が頭にあれば誰かに指示を出すときも「あ、これをしなきゃ」と意識をできるようになると思うんです。
この2つについて調べるとめちゃんこ難しく書いてるページがいっぱい出てきます。
だから、僕が自分で定義している捉え方を簡単にお伝えしていきます。
リーダーシップとは「ゴールを指し示すこと」。
「リーダーシップを発揮する」とは【ゴールを指し示す】ということです。
例えばリーダーがAさん、Bさん、Cさんに『どこにいきたいか』を尋ねたとします。
A『ディズニーランドに行きたいな。』
B『私はディズニーランドがいいです。』
C『僕ならディズニーランドに行きます。』
という返答があったとしましょう。
それを聞いて、『よし、みんなで富士山に登るぞ!!』というのがリーダーシップです。
みんながディズニーランドに行きたいなら『ディズニランドに行こう。』というのはリーダーシップではありません。
そもそも、全員の意見に合わせて意思決定するなら、そのリーダーは必要ありません。
そのリーダーを外して人件費をカットしたほうがマシかもしれません。
もちろん、行き先を決める上での根拠は必要ですよ。
全員の意見と違った意思決定をするなら、『なぜ富士山に登らなければならないか』を説明できる必要があります。
その上で、周りの意見でブレない強さが必要なわけです。
マネジメントとは「ゴールに向かうためのサポート全般」。
『ディズニーランドに行きたい』と言っているのにゴールを【富士山】に設定された場合。
あなたならどんな気持ちになります?
“なるけん”
とか、思いません?
少なくとも、『わかりました、富士山に行きましょう』とすぐ気持ちが切り替わることはないですよね。
そんな時に必要なのがマネジメント。
「マネジメントする」とは【ゴールに向かうためのサポート全般を行う】ということです。
モチベーションを上げたり、安全を確保したり、ゴールに向かう安心感を感じてもらったりすることをマネージャーは行う必要があります。
山頂まで登ることで自分たちが何を得られるのか。
どんな道筋で進んでいくのか。
どんな準備をしていかないといけないのか。
山頂の寒さを見越してどんな服装にしておく必要があるか。
そんなことを「言葉」で細かく説明していくんです。
小さな組織は「リーダーシップ」と「マネジメント」を1人がとる。
人数の少ない小さな組織の場合。
『リーダーシップ』と『マネジメント』を1人がまとめて取ることが多いです。
仮に、子育てに言い換えてしまうと
『リーダーシップ』はお父さん、『マネジメント』はお母さんです。
少ない言葉で背中で引っ張るお父さんと、おせっかいで詳細に確認するお母さんの役割を1人でやるって結構大変でしょ?
だから、基本的には『リーダー』と『マネージャー』は1人ずつ必要だと僕は考えています。
「学び続けること」がリーダーには必須。
リーダーに必要なのは『学び続けること』です。
先ほどの例でいうと、『ディズニーランドでなく富士山』とゴールを決めるのであれば、根拠が必要です。
根拠を伝えるための知識や経験を自分の中に蓄積していないとチームに意図が伝えられません。
また、学び続けることが必要な理由にはもう1つありまして。
『変化を捉え続ける』ってことが必要なんです。
これだけ変化の激しい世の中で、「こっちに進むぞ」「次はこっちだ」と進路を決めていくためには『変化を読み取る力』をつけていくことが必須です。
リーダーにとっては「一生懸命さ」は関係ありません。
学び続けて意図を明確にして、変化を捉えて進路を決める、その意思決定力を磨いていくんです。
「きめ細やかさ」がマネジメントには必須。
マネージャーに必要なのは『きめ細やかさ』です。
「一度話して説明したら終わり」なんてことはありません。
理解してもらうまで何度も伝えるんです。
相手がど忘れしてしまってもまた伝えるんです。
そんな「お節介さ」が必要なんです。
トラブルが起きて困った時、進む先が分からなくなった時、念のために手順を再確認したい時。
そんな時に「まだそんなこと聞いてくるの?」「1回で覚えてよ。「何回言わせるの?」って言われたらどう思います?
もう聞きたくないし、働くモチベーションも下がりますし、ひどい時は顔色を伺いながら話しかけるようにもなります。
安心して確認させてくれる『空気を作ること』もマネージャーにとっては大事なことだと思っています。
“なるけん”
「言葉」を使う力を鍛えよう。
人の育成を辞めた会社はなくなっていくと僕は思っています。
苦しい時こそ、引っ張る役割の人材の教育が必要です。
人を育てていくときも
リーダーとしてゴールを示すときも
マネージャーとしてサポートするときも
全てに共通するのは『言葉』というツールを使うことです。
だからこそ、『言葉』を使う技術は磨き続ける必要があります。
『お店を出し過ぎているから売り上げが伸びていません。』
『お客さんを取り合いになっています。』
『規模を縮小しましょう。』
と店長が言っていたとします。
それに対してトップの人材が
『分かった、じゃあ何店舗か閉店して、残った店舗で立て直そう』
と、舵を切っていたら先はありません。
これ以上店舗を増やしていく選択肢もなくなってしまいます。
自分たちの働きを顧みることなく『店舗数』という言い訳を作っている【店長の思考】を変えていかない限り、組織が成長していくことはないでしょう。
今日の話を把握していないであろうリーダーがいる組織。
そこで働くスタッフは結構苦しんでいます。
自分では変えることができない不安定で負担の大きな状況に身を起き続けるわけですから。
負担が最大値まで到達した時に、人は離れていくんです。
だからこそ、チームを引っ張るためには【リーダー】がどのような存在かが重要。
『リーダー、ここに連れてきてくれてありがとうございます。』って言いたくなってしまうトップがいる組織が成果を伸ばしていくのでしょう。
「リーダーシップ」と「マネジメント」の違いをきちんと把握して、強固なチームを作っていきましょう。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
ではでは。