【読書レビュー】安心感と信頼感で親しみのあるコミュニティを作る!キングジムの『寄り添うツイッター』を読みました!

【読書レビュー】安心感と信頼で親しみのあるコミュニティを作る!キングジムの『寄り添うツイッター』を読みました!

こんにちは、なるけんです。

 

『キングジム』という文具メーカー、ご存知ですか?
「キングファイル」っていうドデカい業務用ファイルとか「テプラ」とかで有名な文房具メーカーですね。

文房具が大好きなワシはもちろん存じてまして、長いことお世話になっています。

一番好きで愛用してるのは『レザフェス』というシリーズ。
低価格なのに合成レザーのような高級感があるファイルのやつでして、これの白をずっと使ってました。
白、黒、赤、茶のカラバリしかなかったけど、最近は「ネイビー」とか「キャメル」とか色味も増えていい感じ…。

や、今日は文房具の話じゃないんでした…。

 

このキングジムという会社からは本が1冊出されていまして。
今日はその本から学んだことをまとめていこうと思ってます。

実はキングジムって、公式Twitterが大人気。
そのアカウントの担当者さんがまとめたノウハウ本である『寄り添うツイッター』を読んだのでレビューします。

 

『地味』って言葉に惹かれました。

なるけんはTwitterは見る専門で、全然発信していませんでした。
せっかくブログも始めたことだし、100記事毎日書き切ったらツイッターも始めていきたいなって思ってまして。

そんな中、書店でこの本に出会いました。
『「地味な」文具メーカーなのにフォロワー36万人』ってキャッチコピーに惹かれたワシ。

惹かれたのは「36万人」じゃなく「地味な」って方。w

 

ワシは『地味』『地道』『コツコツ』みたいな感じが実は大好きです。
自分を派手に見せてアピールする人がたくさんいる世の中だけど、それよりも難しいのは『地味』に『地道』に『コツコツ』やることだと思うんです。
それができる人たちが周りの人を支えている、そんな風に思うんですよね。

だからこそ、そんなフレーズたちに惹かれてしまう私がいます。

理解してくれる人も少なくマニュアルもないなか、一人でコツコツと試行錯誤してきた著者の努力が詰まっていてとっても勉強になりました。
早速紹介していきますね。

 

どんな本かというと…。

ツイッター黎明期から10年間、著者がどうやってツイッターを運営してきたかを赤裸々に語った本です。

この本の著者は「キングジム公式ツイッター担当者」。
著者名に名前が出ないという珍しい本です。

著者はキングジムで「広報」を担当されている方。
「キングジムを広く知ってもらうこと」を目的に、社長の鶴の一声で急遽担当に任命されたらしい。

当時は参考になる本もお手本になるサイトもほとんどなかったようで、試行錯誤しながら10年間も運営されてきたようです。
その中で吸収されたことをたくさん教えてくれています。
ツイッター利用者に限らず、何らかの発信をする人には参考になる話ばかりです。

 

この本から学んだこと。

① 発信する側にとっての『無難』は、見る側の『退屈』。

『地味』とか『コツコツ』は好きだけど、『無難』とか『安パイ』は嫌いです。
僕がずっと無難な選択ばかりをしてきたからこそ感じています。

自分の枠に収まった発信は、見る側にとって退屈なもの。
この本を読んでとても突き刺さりました…。

枠を飛び出して挑戦する姿勢を持ち続けたいものです。
ワシも肝に命じなければ…。

そして、こちらからの一方通行な情報の発信だけでなく、ちゃんと読者とのキャッチボールもできるようにしていかないとなって思います。

 

② 打率1割で良いからホームランを目指す。

キングジムの社長が好んで使うのは『ファーストペンギン』という言葉。
最初に飛び込んだペンギンは危険も伴うけども、たくさんの餌を手に入れる可能性もある、という言葉ですね。

そんな人が組織を引っ張っているからこそ、打率1割でもいいからホームランを目指す社風が根づいている。

そんな姿勢でいるからこそ、キングジムには9割の人に満遍なく受け入れられるより、1割の人に強烈に突き刺さるような商品が多い。
失敗を恐れずにどんどんバットを振る姿勢は僕も見習わなければと思います。

 

③ 厳しい言葉に疲弊しない。

新しいことを始めるときって、良く思わない存在や反対意見はポツポツ現れてきます。
著者の方もツイッターの読者だけでなく社内にもそんな状況が生まれたことがあるんだとか。

僕はこのような状況に陥った時、真正面から受け止めて疲弊しまくっていました。
業務外の時間でもトラブルが頭に残っていて、ストレスが溜まって身体的に害が出てしまったりしました。

厳しい言葉や状況は、時に『自分には否のないこと』だってあります。
自分自身を非難されているわけではないので、重く受け止め過ぎずに善処する捉え方は本当に知れて良かった。

 

④ 常に扉を開いておく。

キングジムの社長室、常に扉が開いているらしいです。
従業員の誰もがノックすることなく入れるオープンさ、とっても大事だと思いました。

物理的な空間だけでなく、WEB上でもきっと同じ。
常にオープンな環境・雰囲気を作ることがお客さんとの親しみを形成する一歩になるのでしょう。

 

⑤ 迷ったら原点に戻る。

お手本やルールのない道を進んでいると、ついつい自分がブレてしまうときもあるものです。
そんな時にはいつも『原点に戻るようにしている』とのこと。

「ツイッターはキングジムという会社を好きになってもらうための場所だ」
そんな原点があれば、自ずとどんな行動を取るべきかどんな役割を担うべきかも判断がしやすくなるでしょう。

 

⑥ 日常のインプットがセンスを作る。

キングジムのツイッターは表現力豊かでセンスにあふれています。
どうやってそのセンスを磨いてきたのか、という質問もあるようなのですが
『日常のインプットを来る日も来る日も積み重ねてきたから』と著者は書かれています。

本当にそのとうりだと思いました。
取り入れるものが増えれば増えるほど、「どうすればより魅力的に見えるか」を判断する材料が増えます。
取り入れたもの同士を比較することだってできます。

蓄積された土壌があるからこそ、アウトプットする際のアイデアが湧き出てくるんです。

 

⑦ 間違っても残す。

発信をし続けていると、ついうっかり不用意な情報を世に出してしまうこともあるかも。
時には『炎上』という現象もおきます。

そんな時には原因となった情報を削除して「なかったもの」にしたくなるのは当然の真理かもしれません。
ただ、これは隠蔽やごまかしと捉えられかねない最も悪い対応。

誤った情報は消すことなく、訂正とお詫びを追加で発信するべきです。
もちろん、そのような状況にならないように、送信する前に一度立ち止まって考えるのも大切ですよね。

 

⑧ 読者にとって有益かを基準にする。

キングジムのツイッター上では読者との雑談だけでなく、商品の紹介や他者とのコラボなども発信されています。
時にはそのようなツイッターがきっかけで商品の購入に繋がることも多いらしい。

そうなると、「これを紹介してほしい」といったインフルエンサー的な働きを求められることもあるようです。

そんな時に著者が意識されているのが『読者にとって有益かどうか』を基準にするということ。
全部を受け入れるわけではなく、読者目線で考える。

ツイッターは売るための道具ではなく交流の場。
「これを売りたい」という発信者の欲は読者には案外簡単に見抜けてしまうものです。
ニュートラルな目線で僕も発信していかないとな、って思いました。

 

⑨ プロセスも見せる。

基本的にお客様が目にするのは商品が出来上がった後ですよね。
実は、商品が完成するまでのプロセスも読者は知りたいものです。

以前、キングジムと東急ハンズでコラボした商品がありました。
ツイッター上でコラボする相手を探していた東急ハンズに「ほんとに作っちゃうんだからね!」とキングジムが反応してコラボが決定!←これもすごい話ですよねw

その商品が出来上がるまでの過程はツイッター上で随時報告されていたようです。
リリースするやいなや、2週間弱で完売してしまったようです。

そういえばオリエンタルラジオの中田敦彦さんも、オールナイトニッポンのラジオで『幸福洗脳』のアパレルブランドの進展を逐一報告してヒットさせていました。
ヒット商品にするためには『プロセスを見せる』ということも1つの手段になるのかもしれませんね。

 

⑩ 「初めての日」を積み重ねる。

この本の著者にはこの10年間ブレなかったものが2つありました。
『どんなことが起きても諦めない粘り強さ』と『ほんの少しの勇気」とのこと。

ユーザーと対話ができた。
ダジャレが言えた。
他企業のアカウントと話した。
アスキーアート(顔文字)を使った。など

どんな行動に対しても「初めての日」があります。
どんな反応があるかをドキドキしながら勇気を出して発信する。
その繰り返しが自分の成長に繋がっていきます。

 

話題化よりも信頼形成。

キングジムのツイッターは読めば読むほど親近感を感じます。
近所に住んでるちょっとお節介なお姉さん、って感じ。

バズらせて話題になるような発信でなく、安心感や親近感を大切にされているのが伝わってくる。
だからこそ、読者との間に親近感が形成されて「また読みたくなる」って気持ちになるんでしょうね。

そんな場を僕も目指していきたいなって思います。

 

レールが敷かれていない茨の道を、この本の読者は進んできました。
考えながら自分の言葉で語ってきたからこそみんなに愛されて親しまれる場が生まれた。
そんな感じがします。

ノウハウがなくても、マニュアルがなくても、頑張っていたらきっと周りは見てくれている。
その瞬間にできる最善、たとえ地味だとしても僕も尽くしていこうと思います。

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。

ではでは。

 

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